韓国の卒業式に潜入!? @弘益大学校
今、東京から友達が遊びに来てくれているのですが、お気に入りのカフェへ案内する途中に偶然通りがかった
弘益(ホンイク)大学校で卒業式をやっていたので潜入(?)してきました。
今日は家からホンデまでタクシーで行ったのですが、いつもは全く渋滞しない道が何故か渋滞していて。
運転手さんも 「変だなぁ」 を繰り返していたのですが、しばらくしてその理由が分かりました。
下の写真のアジュンマ(おばさん)が手に花束を持っているのを見て 「あ、これはもしや?」 とピンと来て
友達と2人で後を追ったのですがビンゴ! やはり卒業式でした。
「韓国の卒業式が見られるなんてワクワクする~」 と友達。 はい、行きましょう行きましょう。^^
このブログでも既に韓国の花束のド派手さを御紹介したと思うのですが、改めて見てみましょうか。
「ラッピングの色彩が日本とは違ってかなり華やかだね」 と友達。
これらの花束ですが、意外なほど安くて、1つ1万ウォン (800円ぐらい) のものが多かったです。
花そのものに凄い色合いの着色が施されているものもあり・・・。 これはちとやり過ぎでは? 汗
でも、中には結構趣味の良い花材を使った花束を持っている子もいました。 どこで買ったのかな?
構内に潜入!
「自分と関係の無い人達の卒業式でも、やっぱりジーンとしちゃうよね」 という友達に深く同感。
韓国の大学の卒業式では、欧米の大学生のようなローブと博士帽を被ります。
プラス、女の子達は襟元にやたら大きくてふわふわした白いリボンを巻いている子が多かったです。
ちなみに韓国の卒業アルバムも凄いんですよ~。 大学によるでしょうけれど、女子学生用にプロの美容師や
メイクアップアーティストが来てセットしてくれたりするんです。(有料) 写真を撮る時のポーズもなかなか
凄くて。 ちなみに教師はごく普通のポーズで写真を撮りますが、私が年末に撮ってもらった写真は 「これ誰
ですか?」 という仕上がりになっていました。 何枚か貰ったものが手帳に挟んであったので友達に見せたら
「写真からオーラが出てるね(笑)」 だって。
ちょうど卒業式の式典が終わった直後だったのか、校舎の周辺で写真撮影をしている学生やそのご家族で
溢れかえっていました。 韓国は入学式でも卒業式でも、とにかく賑やか!
「写真撮ります」 のプロのカメラマンさん達も何人もいました。
卒業後の進路はそれぞれ違うかもしれないけれど、これからもずっと仲良くね。
笑顔の卒業生達を見ながら、「この中の、一体どのぐらいの学生が就職を決めているのだろう?」 と考えて
しまった私。 一緒に歩いていた友達に、この国の就職難の状況について話しました。 真剣な顔で聞いていた
彼女でしたが、「ちゃんと仕事が見つかるように、どうにか手伝ってあげたいと思っちゃうね」 と一緒に溜息を
ついていました。
私の学生達もそうなのですが、英語や日本語が超上級であってもなかなか就職が決まらない学生も多く、
卒業後もアルバイトをしながら毎日学院で勉強を続けたりしている子も多いのです。 日本以上に学歴社会の
この国では、「学問=パワー」 みたいな考え方が根強くあり、私から見ると正直無駄だと思えるような勉強を
繰り返してTOEICの点数を上げたり資格を取ったり、大学院を目指したりする学生も少なくありません。
でも、彼らのやり方を 「そうじゃないんだよ、もっと大切なことがあるでしょう」 と責めるわけにはいきません。
だって、今の韓国社会がそういう仕組みになってしまっているのだから。
このことを語りだしたら何時間あっても足りないので今日はやめておきますが、とにかく、若い彼らの明るい
未来を願って止みません。 世間的にどうだという基準ではなく、自分自身が心からいいと思える道に進んで
欲しいなと思います。
中年のおじさんやおばさんが卒業生の恰好をしているのを見て、一瞬、「あら、社会人学生が多いのね」
なんて思ってしまったけれど、そうではありません。 やはり親を大切にするお国柄、卒業生達が両親に
卒業のローブや博士帽を被せて記念撮影をしていたのでした。
友達は、「やっぱり韓国って感じだよね。 日本より家族が大勢来ているもん」 と言っていましたが、確かに
卒業生1人につき家族3~4人が同行している感じでした。 お祖父さんに自分のローブと博士帽を着せている
イケメン男子学生君を見て、思わずジーン・・・。 (あ、イケメンだったからじゃないですよっ)
モスグリーンの軍服を着た卒業生もちらほら。 後で家に帰ってSY(夫)に聞いてみたところ、彼らは学軍団と
呼ばれる学生軍人のようなものなのだそう。 学軍団というのは、「学生軍事教育団」 の略らしいです。
大学在学中の3年間、普通に大学に通いながら軍隊の特別な勉強をし、卒業後は通常の成人男子同様2年間
軍隊に入隊するのだそうです。 以前はこの学軍団になると就職が有利だったり色々利点があったとのこと。
「今はそうでもないよ。 学軍団になるには試験も厳しいし、何よりトータル5年間も軍隊生活を送るなんて大変
過ぎるから僕は嫌だ」 とSY。
オレンジ色の帯がかかったローブを着ている卒業生も居たのですが、SYにどういう意味なのか聞いたところ
「さあ。 ローブを買った時期によって色が異なるんじゃない?」 と超テキトー発言。。
オレンジ色以外は見かけませんでした。 私は 「大学院生だろう」 と勝手に判断しましたが、真実はいかに?
大学進学率が世界第一位、90%近くに達している韓国ですが、その分、楽ではない生活を送りながら無理して
子供を大学に通わせている親御さんも数多くいます。 そんな親御さん達も、こうして自分の子供が立派に
卒業式を迎え、自分に博士帽を被らせてくれたりしたら、少しは苦労も報われた気になるんじゃないかしら・・・
などと思いながら感慨深く彼らの姿を追っていた私でした。
そういえば、私が日本で大学院を修了した時は、既にソウルに来てしまっていた私に代わって 母が修了証書を
取りに行ってくれました。 私自身は大学院には大した思い入れも無かったのでどうでも良かったけれど、
親にはちょっと申し訳ないことしたな、と思います。 (親も大学の時ほど思い入れは無かったとは思うけれど)
ちなみに私の母は、私に連れられて初めて海外旅行(イギリス)した際に、「子供を3人育てるのは正直楽なこと
ばかりじゃなかったけれど、頑張っていればこんなに楽しい思いが出来る日も来るのだなぁ」 としみじみ思った
そうです。 卒業式ではなく海外旅行で思うあたりが母らしいというかね。 ^^;
でもきっと、それまでは 「自分が旅行に連れて行く」 立場だったのが、自分が子供に手を引かれて 「連れて
行ってもらう」 ようになり、子供の成長を実感して嬉しかったということなのだろうと理解しています。
あの時の嬉しそうに高揚した母の顔は 今でも忘れられません。
今日は色々なことを考えたり思い出したりした一日でした。
←お母さん、また一緒に旅行しようね! クリック・プリーズ☆
弘益(ホンイク)大学校で卒業式をやっていたので潜入(?)してきました。
今日は家からホンデまでタクシーで行ったのですが、いつもは全く渋滞しない道が何故か渋滞していて。
運転手さんも 「変だなぁ」 を繰り返していたのですが、しばらくしてその理由が分かりました。
下の写真のアジュンマ(おばさん)が手に花束を持っているのを見て 「あ、これはもしや?」 とピンと来て
友達と2人で後を追ったのですがビンゴ! やはり卒業式でした。
「韓国の卒業式が見られるなんてワクワクする~」 と友達。 はい、行きましょう行きましょう。^^
このブログでも既に韓国の花束のド派手さを御紹介したと思うのですが、改めて見てみましょうか。
「ラッピングの色彩が日本とは違ってかなり華やかだね」 と友達。
これらの花束ですが、意外なほど安くて、1つ1万ウォン (800円ぐらい) のものが多かったです。
花そのものに凄い色合いの着色が施されているものもあり・・・。 これはちとやり過ぎでは? 汗
でも、中には結構趣味の良い花材を使った花束を持っている子もいました。 どこで買ったのかな?
構内に潜入!
「自分と関係の無い人達の卒業式でも、やっぱりジーンとしちゃうよね」 という友達に深く同感。
韓国の大学の卒業式では、欧米の大学生のようなローブと博士帽を被ります。
プラス、女の子達は襟元にやたら大きくてふわふわした白いリボンを巻いている子が多かったです。
ちなみに韓国の卒業アルバムも凄いんですよ~。 大学によるでしょうけれど、女子学生用にプロの美容師や
メイクアップアーティストが来てセットしてくれたりするんです。(有料) 写真を撮る時のポーズもなかなか
凄くて。 ちなみに教師はごく普通のポーズで写真を撮りますが、私が年末に撮ってもらった写真は 「これ誰
ですか?」 という仕上がりになっていました。 何枚か貰ったものが手帳に挟んであったので友達に見せたら
「写真からオーラが出てるね(笑)」 だって。
ちょうど卒業式の式典が終わった直後だったのか、校舎の周辺で写真撮影をしている学生やそのご家族で
溢れかえっていました。 韓国は入学式でも卒業式でも、とにかく賑やか!
「写真撮ります」 のプロのカメラマンさん達も何人もいました。
卒業後の進路はそれぞれ違うかもしれないけれど、これからもずっと仲良くね。
笑顔の卒業生達を見ながら、「この中の、一体どのぐらいの学生が就職を決めているのだろう?」 と考えて
しまった私。 一緒に歩いていた友達に、この国の就職難の状況について話しました。 真剣な顔で聞いていた
彼女でしたが、「ちゃんと仕事が見つかるように、どうにか手伝ってあげたいと思っちゃうね」 と一緒に溜息を
ついていました。
私の学生達もそうなのですが、英語や日本語が超上級であってもなかなか就職が決まらない学生も多く、
卒業後もアルバイトをしながら毎日学院で勉強を続けたりしている子も多いのです。 日本以上に学歴社会の
この国では、「学問=パワー」 みたいな考え方が根強くあり、私から見ると正直無駄だと思えるような勉強を
繰り返してTOEICの点数を上げたり資格を取ったり、大学院を目指したりする学生も少なくありません。
でも、彼らのやり方を 「そうじゃないんだよ、もっと大切なことがあるでしょう」 と責めるわけにはいきません。
だって、今の韓国社会がそういう仕組みになってしまっているのだから。
このことを語りだしたら何時間あっても足りないので今日はやめておきますが、とにかく、若い彼らの明るい
未来を願って止みません。 世間的にどうだという基準ではなく、自分自身が心からいいと思える道に進んで
欲しいなと思います。
中年のおじさんやおばさんが卒業生の恰好をしているのを見て、一瞬、「あら、社会人学生が多いのね」
なんて思ってしまったけれど、そうではありません。 やはり親を大切にするお国柄、卒業生達が両親に
卒業のローブや博士帽を被せて記念撮影をしていたのでした。
友達は、「やっぱり韓国って感じだよね。 日本より家族が大勢来ているもん」 と言っていましたが、確かに
卒業生1人につき家族3~4人が同行している感じでした。 お祖父さんに自分のローブと博士帽を着せている
イケメン男子学生君を見て、思わずジーン・・・。 (あ、イケメンだったからじゃないですよっ)
モスグリーンの軍服を着た卒業生もちらほら。 後で家に帰ってSY(夫)に聞いてみたところ、彼らは学軍団と
呼ばれる学生軍人のようなものなのだそう。 学軍団というのは、「学生軍事教育団」 の略らしいです。
大学在学中の3年間、普通に大学に通いながら軍隊の特別な勉強をし、卒業後は通常の成人男子同様2年間
軍隊に入隊するのだそうです。 以前はこの学軍団になると就職が有利だったり色々利点があったとのこと。
「今はそうでもないよ。 学軍団になるには試験も厳しいし、何よりトータル5年間も軍隊生活を送るなんて大変
過ぎるから僕は嫌だ」 とSY。
オレンジ色の帯がかかったローブを着ている卒業生も居たのですが、SYにどういう意味なのか聞いたところ
「さあ。 ローブを買った時期によって色が異なるんじゃない?」 と超テキトー発言。。
オレンジ色以外は見かけませんでした。 私は 「大学院生だろう」 と勝手に判断しましたが、真実はいかに?
大学進学率が世界第一位、90%近くに達している韓国ですが、その分、楽ではない生活を送りながら無理して
子供を大学に通わせている親御さんも数多くいます。 そんな親御さん達も、こうして自分の子供が立派に
卒業式を迎え、自分に博士帽を被らせてくれたりしたら、少しは苦労も報われた気になるんじゃないかしら・・・
などと思いながら感慨深く彼らの姿を追っていた私でした。
そういえば、私が日本で大学院を修了した時は、既にソウルに来てしまっていた私に代わって 母が修了証書を
取りに行ってくれました。 私自身は大学院には大した思い入れも無かったのでどうでも良かったけれど、
親にはちょっと申し訳ないことしたな、と思います。 (親も大学の時ほど思い入れは無かったとは思うけれど)
ちなみに私の母は、私に連れられて初めて海外旅行(イギリス)した際に、「子供を3人育てるのは正直楽なこと
ばかりじゃなかったけれど、頑張っていればこんなに楽しい思いが出来る日も来るのだなぁ」 としみじみ思った
そうです。 卒業式ではなく海外旅行で思うあたりが母らしいというかね。 ^^;
でもきっと、それまでは 「自分が旅行に連れて行く」 立場だったのが、自分が子供に手を引かれて 「連れて
行ってもらう」 ようになり、子供の成長を実感して嬉しかったということなのだろうと理解しています。
あの時の嬉しそうに高揚した母の顔は 今でも忘れられません。
今日は色々なことを考えたり思い出したりした一日でした。
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by yossy_kr
| 2010-02-23 00:00
| 生活雑記
2007年よりソウルで暮らすyossyの備忘録。ご連絡はツイッター(@yossywld)まで♪ instagram(@yossy_wld)もやってます。画像・文章の無断使用を禁じます。
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