旧朝香宮邸 @東京都庭園美術館

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約5年ぶりですが、白金台にある旧朝香宮邸 (東京都庭園美術館) に行って来ました。 落ち着いた雰囲気の古いお屋敷が大好きな私にとっては、東京の中で5本の指に入るぐらい大好きな場所です。


東京都庭園美術館は 朝香宮(あさかのみや)邸として1933年(昭和8年) に建てられた建物を、そのまま美術館として公開したものです。 戦後の一時期、外務大臣・首相公邸、国の迎賓館などとして使われてきましたが、建設から半世紀後の1983年(昭和58年)10月1日、美術館として新しく生まれかわりました。

この建物は1920年代から1930年代にかけてヨーロッパの装飾美術を席巻したアール・デコ様式を 現在に伝えるものです。 フランス人デザイナーが、主要部分を設計、内部装飾もフランスをはじめとする 外国から輸入されたものが多用されています。 また基本設計と内装の一部は宮内省内匠寮(たくみりょう)の建築家が担当し、アール・デコ様式に日本独特の感性を付け加えています。 (以上、HPより引用。)

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建物内は天井から壁、ちょっとした金具に至るまでアール・デコの意匠が施されていて、まさしくため息モノ! 物で溢れた現代ですが、本当に良いものを長年大切に扱い保存していくことの大切さを感じます。

通常、館内では写真撮影は不可なのですが、建物公開の期間中だけは撮影もOKなんです! 今回は運よく朝香宮のグランドツアーという特別展示期間中だったので、私達も素晴らしい建物の様子をカメラに収めることが出来ました。 1月16日まで公開されていますので、お近くにいらっしゃるご予定があれば、ぜひどうぞ。

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入口を入ると、素晴らしいタイルの細工が施された床と、ルネ・ラリック によるガラス戸が出迎えてくれます。

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天井のライトが印象的ですね。 この日は平日だったにも関わらず、そこそこの人出でした。 中高年の方々はもちろん、若いカップルさんなどもいましたよ。 この近くはオシャレなカフェやレストランも数多くありますから、デートコースにもぴったり♪

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次室(つぎのま)には、フランス国立セーブル陶磁器製作所で焼かれた大きな白磁のオブジェが。 これは、セーブル陶磁器製作所の芸術監督であったアンリ・ラバンが1932年にデザインした噴水塔(香水塔)で、香水をいれ、灯す明かりで香りが漂う仕組みになっています。 当時はお客様を迎える時に使われていたのでしょうね。 素敵・・・

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窓に下に置かれているこちらの箱、なんだと思いますか?

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これはラジエーターカバーなんです! なんと、各部屋ごとに異なるデザインのカバーが置かれているんですよ~。 個人的にはイギリスの家みたいにラジエーターがむき出しになっているのも好きなんですが、さすがに朝香宮邸ですからね・・・。 洋の中に和のテイストを上手く取り込んでいて素敵です。

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下のペンギンの陶器はロイヤル・コペンハーゲン陶磁器工房作の置物、≪三羽揃ペリカン(ペンギン)≫です。 1902年頃に作られたもので、1925年(大正14)に朝香宮夫妻がパリより帰国時に持ち帰ってきたものなのだとか。 当時まだペンギンは珍しい動物で、本品を担当した女官が誤って箱に 「ペリカン」 と書いてしまった模様。 ペリカンとペンギン・・・私達から見たら全然違うけれど、当時の人達にとっては混乱してしまうほどどちらも珍しい動物だったのでしょうね~037.gif

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大客室の内装は、アンリ・ラパンによるもの。 天井にはルネ・ラリックによるシャンデリアが吊り下げられています。 

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カメラ女子部、久々の活動(?)。 こういう美しい建物は、カメラの練習としては最高の被写体です。 素人の私が言うのもナンですが、やっぱり被写体が良いとウキウキして 「撮りたい!」 という気持ちが高まるし、そうじゃなければ良い写真って撮れない気がします。 カメラって思いのほか正直に撮り手の心情を映し出すものだから・・・

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しっかりとアングルを決めてから撮るmariちゃん。 5年前も貴女と一緒に来たのよね。 テキトーにフラフラ見て周る私に、要所要所で 「このガラスは○○の作なんだって」「これはアール・デコの代表的なデザインなんだって」 など解説をかいつまんで伝えに来てくれる彼女。 ありがとねー♪ 015.gif 説明ぐらい自分で読みなさいよ・・・

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扉のエッチングガラスは、マックス・アングランのもの。 幾何学模様のような不思議なデザインです。

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大食堂の暖炉の上にあるのは、アンリ・ラパンの壁画です。

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大食堂だけに「食べ物」がモチーフの草食が施された室内。 パイナップルとザクロがデザインされたランプが秀逸でした。 アール・デコ~!って感じ。

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ラジエーターカバーもお魚ちゃん。

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小さなことですが、このカーテンレールの感じが好きだったので撮ってみました。 銀座の洋食屋さんとかにありそう。

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2階部分にあった 金平糖のようなランプ。 ランプも各部屋ごとに趣向を凝らしたものが置いてあり、オシャレでした。 ちなみに写真撮影は1階部分は自由に出来ますが、2階部分はかなり制限されていますのでご注意を。

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浴室の浴槽や便器は輸入された陶磁器製で、壁はグリーンの大理石。 床にはモザイクのタイルが張られています。 こんなお風呂なら毎日何時間でも入っていられそう・・・♪

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園庭を臨むことができる2階のベランダ。 白と黒の大理石で作られた市松模様が、とてもモダンです。 ペンダント型のランプも個性的。

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やんごとなき方々もここからお庭を眺めたのかしら・・・なんて思いを馳せたりして。

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3階にあるこちらの部屋はウインターガーデン、いわゆる温室です。 今は家具以外何も置かれていませんが、かつてはここにグリーンがたくさん置かれていたそうです。 (側にいた係員のおじさま談。)

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ドアノブから金具に至るまで、全く手抜きの無いデザイン。 ここまでの細工が施してある家って、普通の一般家庭じゃ絶対に見られませんよね。 ちょっと古めかしいデザインの歪んだガラスも味わいがあります。

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この日は全ての窓にロールカーテンが下ろされていたのですが (家具を傷めないため)、係員のおじさま曰く、カーテンが下りていないとガラス窓からお庭の緑が見えてとてもキレイなのだとか。 しかも窓ガラスが古いものなので 微妙に歪んでおり、外の景色が波打って見えるのがまた良いのだそう。 そういうレトロ、私も大好きだなぁ・・・

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この市松模様のタイルというのが 私は昔から大好きで、小学生の頃に実家を全面的に内装変えしたときも 「玄関の床はこれがいい!」 と言ってそうしてもらったぐらいなんです。(玄関なのでもっと細かい柄ですが・・・)  ちなみに、イギリスのホストファミリー宅の床もこの模様。↓ やっぱり素敵☆

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久々に皇室の素晴らしい洋館を拝見し、心がふわっと豊かになったような気がした一日でした。^^

館内にいた係員のおじさま曰く、東京都庭園美術館は改装のため、今年の10月をもって4年間ほど休館するそうです。 朝香宮のグランドツアーは1月16日まで公開していますので、皆さんもぜひカメラを持って行ってみてくださいね。


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さて、素晴らしい建物を堪能した後は、庭園美術館の入口にある気軽なカフェでひと息つきましょう♪

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「和」 がテーマらしきこちらのカフェ、柱も茶筅のようなデザインになっています!
(写真は撮り忘れましたが、入口付近にはちゃんと茶釜も置いてありました。)

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女性客が多いからか、椅子の下には荷物を入れるためのボックスも1つ1つ置かれています。 親切♪

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真冬だというのに秋の紅葉シーズンのような景色。 「前回入った時は・・・」 とmariちゃんが言うので、「へぇ、mariちゃん、このカフェにも入ったことあるんだー」 と言ったら 「何言ってるのー、5年前に一緒に入ったんじゃん!」 とビックリされました。 ごめんね、私、記憶力が本当に悪いの・・・ (がが~ん)

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素敵な午後のひとときを過ごさせて頂きました♪ 063.gif

帰宅した後、急に 「そういえば買ったまま読んでなかった本があったな・・・」 と思い出し、数年ぶりに本棚を漁ってみると・・・ありました、ありました。 ドナルド・キーン先生のこちらの本です。 私が読み始める前に、母が読み始めちゃいましたが・・・。 母曰く、さらっと読みやすくて面白いそうです。


明治天皇を語る (新潮新書)

ドナルド キーン / 新潮社



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<お知らせ>

カフェ本編集者様より、本の紹介媒体のお知らせを頂きました。024.gif

・雑誌 「スッカラ」 さんの今月発売号(おそらく21日発売)で、書籍紹介、もしくはプレゼントコーナーでの掲載が確定したそうです。 スッカラ様、ありがとうございます!

・来週11日火曜ですが、FMaiai(FMあまがさき)の番組 「ハンケヘヨ コリア」 (19:20~)で、カフェ本をご紹介頂けるそうです。 ご担当の牧野様、ありがとうございます! コミュニティFMなので全国放送ではないのですが、尼崎地方にお住まいの方がいらっしゃれば、ぜひお聞きいただけたら嬉しいです。^^


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by yossy_kr | 2011-01-08 00:00 |     日本帰省


2007年よりソウルで暮らすyossyの備忘録。ご連絡はツイッター(@yossywld)まで♪ instagram(@yossy_wld)もやってます。画像・文章の無断使用を禁じます。


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