雑草を食す。かわしまよう子さんワークショップ @カフェ Suッkara

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ホンデにあるカフェ、スッカラ(Suッkara)さん(→過去記事)で、日本でご活躍されているアーティスト 「かわしまよう子さん」のワークショップがあると友人から教えてもらい、行って来ました。

カフェSuッkaraさんは、元々はあの雑誌「スッカラ」が開いたカフェで、Suッkaraにお勤めだった方がお店を引き継いで営業していらっしゃいます。 私も時々雑誌スッカラさんのお仕事をさせて頂いているので、勝手に親近感を持っているカフェでもあります。

現在のオーナーさんは、韓国におけるオシャレオーガニックフードのパイオニアとして有名なのだそう。 (韓国人の方ですが、日本で生まれ育ったそう。) 私も以前お食事に伺った際に 「韓国のカフェご飯でこんなにオシャレで美味しいものが食べられるとは!」 ととても感激した記憶があります。

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思わず前置きが長くなってしまいました。

今回カフェを訪れた目的は、「かわしまよう子」 さんのワークショップ。 友人から事前に情報を頂いていたので申込みに間に合いましたが、私がスッカラさんにご連絡を入れた時点で 「残席があと3人しかありません」 と言われてビックリ!

近年、韓国でも雑草に着目した講座がカルチャースクールのような場所でもあるのだそうです。 元々韓国はナムルのように野草をたくさん食べるお国ですから、野の草のパワーに着目するのは ごく自然なことなのでしょうね。

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私はアートに疎いもので… 友人からの前情報のみで伺ってしまったのですが、かわしまさんは 「雑草」に着目した活動で注目のアーティストさんだそうです。 御著書もいっぱい。


草手帖

かわしま よう子 / ポプラ社



しんぷるらいふ

かわしま よう子 / アノニマスタジオ




俗人の私などは、御著書のタイトルを見ただけでキンチョーしてしまうのですが…


今でこそ断捨離マインドが身について、いかに持ち物を少なくしてシンプルに暮らすかが分かりかけてきている私ですが、何せ六白金星の星の元に生まれておりますゆえ (←はい?)、元来、華やかなもの、きらびやかなものが好きなのです。

正直に言うと、昨今流行の「ナチュラルに暮らす」「のんびり生活」といった言葉にも 私は少々抵抗を感じるタイプです。 勝手な解釈かもしれませんが、こういった思考の反対は「物欲 (いろんな意味を含めた欲)」なのかな?と思うのですが、もし皆が物欲を失って仙人みたいな生活を送り始めたら国が滅びると思うからです。 が同時に、皆が物欲にまみれてガンガン消費生活を送っていたら、間違いなく地球が滅びるとも思います。

その辺の兼ね合いをどうすべきなのか…

実はこれ、何ヶ月も前から考え続けているテーマなのです。


その答えのヒントになることが得られるかもしれない… そんな気持ちもあって、今回のワークショップに参加させて頂くことにしました。



到着すると同時に出して頂いたお茶。 何を入れてくださったかは…分かりません。 ←すでに失格 057.gif あっさりと飲みやすかったです。

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仕事帰りに伺ったもので、今回はカメラは持っていけませんでした。 残念。 そのため今回は全て iPhone 5sで撮った写真です。 せめて写真だけでもナチュラル感を出そうと(?)、アプリでそれっぽい編集などして頑張ってみましたがいかがでしょう?


頂いたレジュメには、かわしまさんの自然への感謝の気持ちが書かれていて。 まるで詩のような美しい言葉が並んでいました。

食べることは、生きること。 生きることは、命の交換」 のフレーズにジーン… 動物にしても、野菜や果物にしても、私達は何かから命を貰って生きているのだ、と改めて考えさせられて。 かわしまさんの静かで、それでいて力強いメッセージの篭った美しい声に聞き入ってしまいました。

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壁際のディスプレイ。 スタッフの方が海辺で拾ったというビンの中に、雑草が美しく飾られていました。 もはや「雑草」なんて呼んだら申し訳無いような美しさです。 同じ材料でも料理人の腕次第…ですね。

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ワークショップの始めに、参加者(大半が韓国の方)がひとりずつ自己紹介をする時間があったのですが、揃った皆さんは私の予想通りナチュラルを愛す、みたいな感じの方々が多かったです。 ぶっちゃけ、ハイヒールを履いてたのは私だけ…。

私の向かいに座った方など、上着を脱いだら裸に近いタンクトップ姿でビックリ。 間違いなくブラはしてなかったような…

「うわっ、この独特の空気… 絶対ヨガとかストイックにやってる人だ… 食生活も絶対ビーガンっぽい…」 と思ったら、案の定、自己紹介の時に 「私は○○と申します。 あ、これはインド名なんですが」 と、なぜかインドのお名前を名乗っていらっしゃいました。 最後、インド風に手を合わせてお辞儀してたし。 (インドの血は一滴も入ってなさそうな、普通の韓国の方です)

とまぁ予想を裏切らない展開に、もはや笑いさえこみ上げてきそうになった私…



自己紹介とイントロダクションが終わった後は、お店から徒歩すぐの場所にあるワウ公園へ向かいました。 我が家からも徒歩で行ける場所だというのに、存在自体を初めて知って。 ここ、本当に美しいです!

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可愛らしい黄色い花を かわしまさんが摘むと… なんと、茎からは黄色い汁がポタリ。 これ、毒なのだそう。 何が食べられる雑草で何が食べられない雑草かを素人が判断するのは かなりハードルが高そうです。

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やる気に満ち溢れた参加者の皆さん。 持参したカゴに、ピンときた雑草を入れていきます。

かわしまさん曰く、雑草も人間も同じで、パッと見た瞬間に合う合わないの相性があるのだそう。 見て、「これだ」 と思ったものを摘むのが良いそうですよ。

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とはいえ、素人の私には どれが食べられるものか全く想像がつかず… 「あ、かわいい花が咲いてる」 と思って摘もうと思っても、花が咲いてしまっている草は堅くなってて美味しくないからNGなのだとか。

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いっぱいカゴに入れてる方々も多かったけれど、結局私はこれだけしか摘めませんでした。 しかも、食べられない花がほとんど。

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そうそう、かわしまさんが住む沖縄では 「今の自分の身体に必要な効能を持った野草が、家の庭に自然と生えてくる」 と言われているそうです。 不思議な、素敵なお話ですね。 オーナーさん曰く、韓国でも全く同じ事を言うのだそう。

そう考えると、ますます家に感謝して愛してあげなければいけないという気持ちにさせられます。



同行していた雑誌社のカメラマンさんの要望にこたえてポーズをとるかわしまさん。↓

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ワークショップを紹介してくれた友人にこの写真を送ったところ、かわしまさんも御覧になったそうで 「よう子さん、この写真とても気に入ってましたよ」 とメッセージがきたので嬉しかったです。016.gif ちゃんとした一眼レフを持っていけなかったのが、返す返すも残念です。



散策を終えた後はカフェに戻り、雑草を使ったお料理の実演タイム。

地面から摘んでいた時は正直 「ええ~っ、これを食べるの?!」 と思ったのですが (例のインド名の方を含め、摘みたてを洗わずパクッと口に運んでいた方々も大勢いらっしゃいましたが)、こうやってお料理の材料になっているのを見ると、ごく普通の美味しそうな食材に見えてくるから不思議です。

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Suッkaraの店員さん達は皆さん徹底してナチュラルな雰囲気で、お店の雰囲気とピッタリ。 どなたも本当にお店を愛して大切にしているんだな…というのがひしひしと伝わってきます。

働いている方達に愛されているお店って、何というか 空気からして違いますよね。 文字通り癒しの空間です。

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雑草尽くしのお料理がこちら。 素敵!! 美味しそう!! 038.gif

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雑草…なんていうと抵抗がありますが、入っているのは私達にも馴染みが深い 「なづな」 とか 「はこべ」、「オオバコ」、「ヨモギ」 などなど。 その他、色んな種類の草が入っていました。

メニューは、草粥、草の白和え、草のそうめんチャンプルー、草のかき揚げ (にんじん、さつまいも)、草トマトソースの茄子煮込み。 草尽くしだけれど油も使ってたりするので、思った以上にヘビーでお腹がいっぱいになりました!

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食後には、自分が好きな葉(ミント)を入れたお茶と、自家製のヨーグルト。(多分)
一緒に参加していた友達は仕事のため、少し早めに退出。

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最後にまた一人ずつ感想を言う時間があったのですが、私は少し考えた後、正直な気持ちを話しました。

かわしまさんに教えて頂いた通り、雑草と目を合わせながら触ってみたりして「自分と合う子」 を探してみたけれど、やっぱり私にはピンとくる草は無かったんです。 頑張って摘んだいくつかの草(と花)を手のひらに乗せてじっくりとパワーを感じてみようと思ったのだけど、何も感じられなくて…

公園を歩いていても、私の目に入るのは 我が家にあるベンジャミン君(植木)を髣髴とさせるような大きな葉っぱをつけた大木とか、今の季節にソウルのあちこちで美しく咲いている赤い薔薇の花ばかり。

地面にしゃがんで一生懸命に草を観察して摘んでいる皆さんの後ろで、そっと薔薇の花びらを一枚取って手のひらに乗せたら、こんまり先生じゃないけど 「ときめき」 を感じました。 あぁ、やっぱり私はこちらが好きだ、と。

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そんな話を、なるべく失礼の無いように言ったつもりなのですが… 失礼になっていないといいのだけれど。 参加者の皆さんも、すごく真剣に聞いてくださっていてありがたかったです。

その場で 「とても楽しかったです!」 と適当なことを言って済ませるのは簡単だったのだろうけれど。 でも、この日感じたかわしまさんの真剣に自然と向き合うお姿とか、生きている全てのものに対する感謝の心や愛情を素直に表現していらっしゃる様子を見て、私もウソを言ったらいけない… そんな風に思ったのです。



雑草に対しては、やっぱり私は興味を持てなくて残念にも思ったのだけれど… 今の私はそれでいいのかなとも同時に思いました。

今の私はまだ色んな欲とともに成長して 押せ押せで人生を構築していくステージにあるため、華やかな花からの方が確実にエネルギーをもらえるのだろうと思います。 (「今の私はパワーチャージが必要だな」 と感じると必ず花市場に行き、美しい色合いの花を部屋に飾るようにしています。)

けれども私も間違いなく10年後、20年後には歳を取り、今とは違う価値観で生きることになるでしょう。

そんな時、足元に健気に咲いているタンポポやクローバーに ふっと目が行く日が来るのだろうな…ということも確信しています。



上手くまとめられなくてもどかしいのですが… 改めて「命」のこと、「どう生きていくか」を考えさせられた素晴らしい時間でした。

かわしまよう子さん、スタッフの皆様方、本当にありがとうございました。 056.gif


かわしまさんは日本でもワークショップをなさっているようですので、皆さんももしチャンスがあれば参加なさってみてください。 大いにインスパイアされること間違いなしです。



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by yossy_kr | 2014-05-28 00:00 |     生活雑記


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