想像以上に素晴らしかった! ユネスコ世界文化遺産・昌徳宮(チャンドックン)の秘苑
数週間前の週末のことですが、昌徳宮(チャンドックン)に行ってきました。
ソウルに7年半も住んでいながら、ユネスコ世界文化遺産であるここ昌徳宮へ行くのは初めて。 私にとってソウルは最初から観光地ではなく 「住む場所」 だったことや、元々あまり韓国に興味が無かったこともあり、いわゆる名所的な場所には足が向かないでいたのです。
でも… ここは本当~に行ってよかった!! 強くオススメです。
昌徳宮に着いてチケット売場に行くと、頭上の電光掲示板に 「秘苑入場時間」 の掲示がされていました。 ガイドツアーの入場時間と言語の案内板のようです。
本当に何も知らず・調べずフラッと行ってしまったのですが、昌徳宮は2010年までは環境保護のために自由観覧は出来ない場所だったそうです。 現在、宮殿内は自由観覧可になっていますが、秘苑だけはガイドツアーに参加しないと見学できないのだとか。
既に韓国語と英語のツアーはいっぱいになっていたのですが、ラッキーなことに10分後に始まる日本語ツアーはガラガラでした。 (こんなところでも、日本人観光客が減ってるんだな~と実感します、、)
SY(夫)は韓国語ツアーじゃないのが不満だったようですが、選択肢が無いのだから仕方ない。。 2人で日本語ツアーに参加することにしました。 (韓国人客は本来、外国語ツアーに参加出来ないそうですが、外国人の同行ならOKだそうです。 ちなみに日本語ツアーには中国人のお客さんも紛れていました。)
ガイドツアーは1時間半ほど。 時間が無い人は、途中、決まった場所でドロップアウトすることも可能です。
何と、この日もハイヒールで行ってしまった私。。 ←宮殿をチラッと見て戻ってくると思っていたので。
どこへ行くのであっても、SYと出かける時はヒールが低い靴で行くのが正解かもしれません。
下の写真の池は、「天地人」をあらわしているのだそう。 四角い池が天を表わして、その中にある丸い石の島が地を表わして・・・といったような説明を受けましたが、細かい事は忘れました。 (ブログはすぐにUPしましょう~)
あ、そうそう。 この池の周りは、ドラマ 「チャングムの誓い」 のロケ地にもなったそうですよ♪
立派な大木。 朱色のつっかえ棒の色合いがとてもシックで素敵。 ここで一旦お手洗い休憩です。
一枚板を削って作られた門は 「不老門」 と呼ばれ、ここをくぐると歳を取らないのだそう。 若くなぁれ~と念じながら皆でくぐり抜けます。
さりげない門に見えますが、一枚板の石って相当すごいですよね。
このような建物が要所要所にあって、韓服を着たガイドさんが丁寧に説明してくださいます。 細かい説明は覚えられないけれど…とにかく周囲の緑の美しさも手伝って、とても素敵に見えました。
建物のペイントの色が、イイ感じに古くなって自然と溶け込んでいて◎。 塗り替えられて派手派手しい色合いのものより、個人的には このぐらいの寂れた感じが好きです。
下の写真の地面に置かれた石、両班(ヤンバン、昔の貴族) の歩き方をするために置かれたものなのだとか。 両班はせかせか歩かず、後ろに腕組みをしながら大またでノンビリ歩く…ということから このように石が置かれたのだそう。
順番に石の上を両班歩きをしながら進みます。 「僕は最初から出来てる」 とSY。。
屋根が二重になっているのは、この昌徳宮の中でも珍しいのだそうです。 格が高い場所…とかだったかな?
緑の中をどんどん進みます。 まさかあんな都会の中に、ここまで広い庭が広がっているなんて想像すらしていなかったのでビックリ! 昌徳宮に行ったら秘苑もマスト・ゴーです。
一般家屋のような場所にも出ました。 床下暖房、いわゆるオンドルも入っている建物です。
下の写真の石は、オンドルの蒸気の出口。 冬は この周りにネコとか集まってきたんだろうな~ なんて勝手な想像をしたりして…
下の写真奥に見える藁葺き屋根の建物は、王様が庶民の心を理解するために作られた、農業体験のための施設…だった気がします。 藁葺き屋根の建物の前には水が張ってあり、稲が植えられたそうですよ。
そうそう。 上の写真の付近だったと思いますが、すぐ裏手が成均館(ソンギュンガン)大学になっていました。 ドラマの舞台にもなった場所ですよね。
下の写真は演慶堂(ヨンギョンダン)・善香斎(ソニャンジェ) 。 1828年に建てられた民家形式の建物で、男性の居住空間と女性の居住空間に分かれています。 入口も男女別で、男性は馬に乗って門を入るため、女性の門よりも高くなっています。
夏の間は風を通すため、障子の扉は上げられて。
この辺一体は紅葉の木でいっぱいなのですが、秋に行ったらさぞかし美しいと思います。 後で聞いたところによると、秋は観覧が困難なほど大人気なのだとか。 朝イチで予約しにいかないとダメかもしれませんね。
窓枠の向こう側に見える景色が絵画のよう。 こういった借景的な窓のつくり、とても好きです。
やっとゴールに近付いたと思ったのに… まだまだ登ります!! (足腰が弱い人は要注意)
なんかここは… お祖父さんのお墓がある場所にソックリじゃない? と言ったら、SYも 「そうかもね」 だって…。 そうかもね、じゃなく、まさしくお墓の近所そのものです! お墓掃除に行くのも登山状態で、毎回本当に大変なのです~
ようやく終着点。 樹齢450年だったかな? の松の老木に見送られてフィニッシュ!
まさかの山道散策でフラフラになりましたが、想像もしなかったような広大で美しい庭を歩く事ができて (庭、というより山ですが) 本当に清清しい気持ちになれました。 ここは本当にオススメです!
後庭を見ただけでクタクタになってしまったので、宮殿散策はまた次回に…ということに。
敷地内にある伝統カフェでお茶だけして帰りました。 立派なカフェとかじゃなく、お土産品店内にある小さなスペースです。
昌徳宮、私もまた必ず秋にも紅葉を見に行きたいと思います。
なぜか突然 昌徳宮をオススメしてくれたSYのお友達に感謝。
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by yossy_kr
| 2014-07-04 00:00
| ソウル観光
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