白磁の人 ~浅川巧・韓日合同追悼式~

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お久しぶりです。 3月中は本当に忙しくて、ブログをUPする余裕が全くありませんでした…


さて。 今日の記事は 「浅川巧」 の追悼式典についてです。

皆さんは浅川巧さんをご存知でしょうか? かく言う私も初めて知ったのですが、1891年に生まれた朝鮮民芸・陶芸の研究家・評論家で、朝鮮半島で植林事業を行う傍ら、朝鮮半島の陶磁器と木工を研究紹介した人だそうです。(wikipediaより) 柳宗悦とも親交があったのだとか。

彼の物語は2012年に吉沢悠くん主演の映画 「道 ~白磁の人~」 にもなっているので、それで知っているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

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私は例の如くといいますか… この映画は観たことが無かったのですが、、観た日本人の友達によると 「涙が止まらなかった」 のだそう。 (ちなみに彼女の韓国人の旦那様には響かなかったようなので、その辺の感動具合は人によるかもしれません)





今回は、そんな 「朝鮮の文化と人を愛し、朝鮮の土となった」 彼を知ることができた、私にとっても意義深いイベントでした。

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私みたいに韓国に全く興味が無かった人間でも、こうやって韓国人の夫と結婚して8年も韓国に住んでいると、当然ながら この国に対して特別な気持ちを抱くようになります。 自分はどういう運命でこの国に導かれてきたのかなとか、自分はこの国で何ができるかな、などなど…

日韓関係が悪いといっても、今現在、私みたいな一般人が普通に暮らしている分には、特別嫌な思いをするようなことはまずありません。 けれども、浅川巧が生きた時代、日本人が朝鮮半島で現地の人達に寄り添って暮らすということは 想像を遥かに超えた苦労があったことでしょう。

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私達が今回行った忘憂里共同墓地は、ソウル市内のサンボン駅というところにあります。 「ソウル市内だし、簡単に行けるだろう」 と思って気楽に行ってしまったら、思った以上にハードルが高かったです。

なぜって、蓋を開けてみたら、

ガチな山 だったのです。。


敷地内を歩いていた人達、ほぼ全員登山服でした。 ソウルにもこんな場所があったのですね…

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本来なら私も登山服のアジュンマたちに交じって30分は山登りをしなければならないところだったのですが、今回は色々ラッキーで、浅川巧のお墓に向かっていた見知らぬおじさん達の車に乗せてもらえることになり、お墓の前までブーンと乗りつけることができました。 お墓の管理事務所の人の機転に感謝です。

車に乗ればすぐだろうと思っていたのに、結構長く乗りました。 山を越えて行くみたいな感じで、途中、気圧の変化により耳の中がボコッ!と鳴りました。

普段は敷地内は車禁止だそうなので、個人的に行かれる方は かなり本気の登山覚悟で行ってください。。


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ところで、今回の追悼式典は、韓国の市民団体 「李秀賢(2001年に東京の駅のホームから落ちた男性を助けようとして亡くなった韓国人留学生)の文化財団設立委員会」 が企画したのだそうです。 そのため、こんなに大掛かりな式典だったのだと後から こちらの記事 を読んで知りました。


韓国茶道の方々が、来賓をおもてなしするお茶を準備。

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浅川巧が愛した白磁にお茶を点てて祭壇に捧げます。

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こんな神妙な場面で、私は、

「同じ男性でも 風流にお茶をやってるような人もいる一方、うちの父や夫みたいに 『そんなのかったるい』 みたいな人もいて面白いなぁ」 と思ってました。。 すみません。。

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韓国文化に詳しくない私が言うのもアレですが、下の写真の左側にある派手な色の花輪、いいんでしょうか…?
ちなみにリボンには 「祝」 の文字が。。

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今回、このような式典に参加させて頂いて本当にありがたいと思ったのですが、立派な式典だった分、お墓に近付くチャンスも無かったのは少し残念でした。 お墓に向かって静かに手を合わせたかったです。

上の写真の左下に黒っぽい石碑があるのが見えると思うのですが、ここには、


「한국의 산과 민예를 사랑하고 한국인의 마음속에 살다간 일본인 여기 한국의 흙이 되다」
(韓国の山と 民芸を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここ韓国の土となる)


と刻まれています。


歳のせいでしょうか… こういうのを見ると、泣けてきちゃうんですよね。。。


彼は 「自分が死んだらこの地に埋葬して欲しい」 と周囲に伝えていたそうですが、私にはその覚悟があるのかな…と考えてしまいます。 異国の地に生きるというのは、相当な覚悟のいることですから…


とりあえず、近いうちに映画 「白磁の人」 は観たいと思います。 また改めてお墓にも行けるといいな。

素晴らしい機会を与えてくださったK先生、ありがとうございました。



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by yossy_kr | 2015-04-02 00:00 |     生活雑記


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