韓国キャスト版ミュージカル 「CHICAGO (シカゴ)」
今月10日にオープンしたミュージカル「CHICAGO(シカゴ)」 を観に行ってきました。
シカゴは私も大好きなミュージカルの1つなのですが、あのセクシー系の舞台を韓国人キャストでやるのはどんなものだろう…とやや不安があったものの、蓋を開けてみたら 「大満足!」
これは皆さんにもオススメしなければ…! というわけで、早速リポートさせていただきま~す♪
今回のキャストの中で大注目なのが、有名な大物歌手であるインスンイ(인순이)さん。 彼女、55歳だそうですが、シカゴでは主人公のひとりであるヴェルマを演じていらっしゃいます。
ちなみに映画版シカゴではヴェルマ役はキャサリン・ゼタ・ジョーンズが演じてます。 下のYou Tubeの映像を観て頂けば分かる通り、セクシー度120%! ダンスも凄いし、これを55歳の「歌手」である(ダンサーではない) インスンイさんがおやりになるのはいかがなものか…というのは、私だけでなく きっと誰もが思っていたことでありましょう。
さて、では劇場に潜入いたしましょう。
場所は百貨店やレストランなどが入る大型複合施設のD-CUBE、地下鉄1・2号線のシンドリム駅1番出口から直結していて便利な場所です。
ただ…やっぱり濃ゆ~い人が多すぎる1号線沿いって私は苦手。^^; この日も駅に着いて電車を降りようとした時、プラットフォームから乗り込んできたアジュンマ(おばさん)に肩をグイッ!と押されて突き飛ばされました。。 降りる人が先、乗る人が後って学校で習いませんでしたかーーー! …なんて言っても到底無駄です。 とほほ。。
エレベーターでまずは7階へ。 まだ新しい施設なので、どこも小奇麗でした。 「D-CUBEシアター」 は、最高レベルの音響設備を兼ね備えた、1,242席規模のミュージカル専用劇場なんだそうですよ☆ ミュージカルは劇場のサイズによって雰囲気が凄く左右されてしまいますので、やはりミュージカルの専用劇場で観るのが一番ですね。
劇場エリアにはカフェチェーンPASCUCCI の店舗もあって便利♪
ミュージカル専用劇場は9階になりますので、ここから更にエスカレーターを使って上に行くのですが、まずは7階で予約したチケットを交換しておきます。
画面毎に各チケット会社の名前が表示されていますので、自分が予約した会社の列に並びましょう。(私はいつものごとくインターパークを利用しました)
壁には大きな横断幕も掛かってます。 手前がヴェルマ役のインスンイさん。 相当身体も絞ったのだろうなぁ…なんてまじまじと見つめてしまいました。
チケットを交換した時、なにやらキャンペーンの応募用紙も貰いました。 7月5日の公演分までは貰えるようです。 (普段と比べてマニキュアの色が濃いですが、授業が終了したものでちょっっぴり夏仕様♪)
アトリウムにはお祝いの花輪もいっぱいでした。 (何故こんなに趣味が悪い花輪ばかりなのだろう…と毎度思ってしまうのは私だけ?) 写真の右端にちらっとだけ写ってますが、お花の代わりにお米の袋が山積みにされている事もあって面白いです☆
あ、今写真を見てて気付きましたが、インスンイさん宛の花輪のリボンに 「最高のディーバ、インスンイ様 ファイティン!」 って書いてあります。(笑) スンイさん、ファイティン! 私も期待しておりますよっ!
さっき貰った応募用紙はここで使う模様。 靴のメーカーとタイアップしていたようですが、時間が無かったのでスルーしました。
今回もやっぱり記念撮影用のボードが設置されていました。 自分もシカゴっぽいポーズ(?)をとって写真を撮っていた男の子が面白かったー 笑
劇場でのお約束、グッズ売場もありましたが、今回は凄く少なかったかな。 CDは韓国キャストのものは無くて(何故!?)、ブロードウェイ版しか売られていなかったし。 視聴出来るコーナーがあったので覗いてみたところ、「…ん?」 指揮者のコリーン先生のCDもあるじゃありませんか。
コリーン先生というのは、韓国の人気バラエティ番組 「男の資格(남자의자격)」 の 「合唱に挑戦」 の回で大活躍なさった女性指揮者さん。 とっても美人なのに女性っぽさを売り物にしてないところが潔いというか、凛としていて本当にステキな方なんです☆
韓国のバラエティ番組は基本的にあまり好きじゃない私ですが、この番組のこのシリーズの時はかなり真剣に観てました。 ↓ サラ・ブライトマンの 「ネッラ・ファンタジア」 の合唱バージョンがまた美しくて…
話が逸れましたが、なぜそのコリーン先生のCDがここに? と思ったら、何と今回のシカゴの指揮者がこのコリーン先生だったのです!! 「指揮者」といっても、シカゴの場合はオーケストラボックスが舞台上に上がっていて装置のひとつになってますし、出演者と指揮者がからむシーンもいくつかあったりするので、結構目立つんです。 ひゃー、ビックリしました~。
というわけで、この日のメインはインスンイさんとコリーン先生に決定☆
この日のメインのキャストの方々の写真はこちら。↓ アイビーさんという方、よく耳にするお名前ですが、この方がロキシー役。 チョイ悪弁護士役はソンギユンさんです。
ドキドキしながら客席へ。 私が座った2階席はかなり空席が目立ったのが気になりましたが、韓国のミュージカルではいつものことというか… せっかく良い演目をやるのだから、マーケティングをもっとしっかりやったらいいのに… と思うのも毎度のことであります。
さて。 暗転すると同時にカーテンからキャストの1人が登場。 これまた物凄くスタイルの良い8頭身の方で、ほぼ下着のようなお衣装・セクシーポーズで 「今日はお越しくださってありがとうございます」 という挨拶をしたのですが、その瞬間、客席の男性陣が うぉぉーーー!! と叫んで拍手喝采。
こういう素直な反応(?)、なんとも韓国っぽくて笑ってしまいました。 そういえば、日本と比べて韓国は男性客の割合がかなり高いんですよね。
そしてオープニングはインスンイさん扮するヴェルマのシーンから。
ここで私、度肝を抜かれてしまいました!!!
うーん、映像で観てしまうと感動の3分の1も伝わらないのが残念ですが、とにかくスンイさんが登場した途端に全神経を彼女に持っていかれてしまいました。 陳腐な表現しか出来ずに申し訳無いのですが、「凄いパワー」 の一言。 55歳という年齢的にダンスシーンはやや辛いというのはありますが、それを除いても余りあるほどスンイヴェルマは魅力的でした。
実は以前CATSを観に行った時はそこまでスンイさん(グリザベラ役)の歌を良いとは思わなかったのですが、今回はピタッと役柄にハマっていて魅力的でした。 やはり、アフリカ系アメリカ人とのハーフという彼女の血が、この「ジャズ」というジャンルとも合っているのかもしれませんね。 彼女は歌手ですから、台詞を言う場面は何だかモゴモゴして聞きにくい部分も正直ありましたが、歌のシーンになると本領発揮で物凄かったです。
最初の "All That Jazz" のナンバーが終わったところで、すでに客席は立ち上がらんばかりの拍手喝采! いやぁ~、素晴らしかった。 もちろん、観客の恐らく100%が彼女を知っているから より感動したということもあるでしょう。 スンイさんを全く知らない外国人がこの舞台を観ても、もしかしたら 「何この人、全然踊れてないし、この役をやるにはオバサン過ぎるでしょ」 で終わってしまうかもしれません。
…でも、やっぱり、もし皆さんが「シカゴ」を観るチャンスがあれば、ぜひぜひスンイヴェルマの回で観て頂きたいな。 いくつになっても限界は無いんだ、なんてメッセージが伝わってくるようで、それだけで感動出来ること請け合いです!
ついでに、私がシカゴで大好きなナンバーのひとつ、"Cell Block Tango" の映像も張っておきます。 10年ほど前にはじめてシカゴを観た時、このシーンを観てあまりにショックで 「シカゴ=踊る肉体」 という印象を持った曲であります…。
今話題のアメリカンドラマ、「GREE」 でもカバーしていたようです。
正直、この 「踊る肉体」 炸裂の "Cell Block Tango" をアジア人キャストだけで表現しきる事ができるのだろうか…という不安を持っていたのですが、思ったよりは違和感は無かった気がします。 でもやっぱり、下着同然の衣装で足をガバッと広げて踊ったり…というのは、欧米人キャストがやるとそれなりに見られる(←勝手なイメージかもしれませんが…) ものですが、日本人や日本人と同じような外見の韓国人キャストがやると、ちょっとイヤらしさが先行してしまうような気もしました。 あくまで個人的な感想です。
そうそう、書き忘れないうちに書いておかなきゃ。
男女共に露出度が高いシカゴですが、男性アンサンブルの6人が物凄くスタイルが良くてビックリしました。 これはモムチャン好きな貴女にもオススメですよ~(笑)
私、はっきり言って男性の外見的なものにはあまり興味が無いのですが、それでも 「ひぇー!カッコ良過ぎる~!」 と仰け反りながら観てしまった程でした。 six pack guyっていうんですか? 腹筋が6つに割れている、物凄~くスタイルの良い (背も高い) 男性達が前のはだけたシャツ (またはスケスケシャツ) で踊ってる姿は、なかなか圧巻でございました。 相当ストイックに身体鍛えてるんだろうな…
ミュージカル 「シカゴ」 は10月7日まで上演予定。 私もあと1回か2回はキャストを変えて行く予定にしています。 在韓の皆様だけでなく ご旅行でソウルにいらっしゃる皆様もぜひ観に行ってみてくださいね☆ ミュージカルに関しては結構厳しい目で見てしまう私ですが、「シカゴ」 は十分満足できる舞台だと思いました。
<オマケ>
「シカゴ」 のパンフレット(8000ウォン) を買ったところ、中にこんな広告が。 「ヘアスプレー」の韓国キャストバージョンが始まっているのですね~♪ というわけで、帰宅後、早速チケットを予約しました。 (インターパークで予約しましたが、英語版サイトには反映されていなかったので、韓国語版サイトで予約しました。 結構こういうこと、あるんですよね…)
こちらもオマケ。 今回と同じ劇場D-CUBEアートシアターで年末、アイーダが上演されるみたいです。 こちらも忘れないようにしなきゃ。
<またまたオマケ>
D-CUBEの地下2階にFrancfrancが入っていたので覗いたのですが、凄く広い&ディスプレイも素晴らしくて、久しぶりに興奮しました! 韓国だとこういうお店ってまだまだ少ない(というか、無い) ので…。 梨大のフランフランも閉店しちゃったし、これからはここに通いそう。 フランフランは新宿店によく行きますが、新宿店より断然D-CUBEの方がいいです。
明日からは、怒涛の期末試験採点ウィークです。。
← そういえば、上演中に携帯電話を鳴らしちゃったアジュンマが居てビックリしたのですが、さらにビックリしたのは、アジュンマがそのまま電話に出て話し始めたこと…。上演中ですよ!?ありえません。。 良い舞台は役者だけが作るものではなく、観客も一体になって作るものだ…と改めて思った次第です。 クリック・プリーズ☆
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by yossy_kr
| 2012-06-17 00:00
| 楽 舞台・ミュージカル
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