韓国キャスト版ミュージカル 「Hair Spray (ヘアスプレー)」
忠武(チュンム)アートホール大劇場で現在上演中のミュージカル 「ヘアスプレー」 を観てきました。
ヘアスプレーは1988年公開のアメリカのコメディ映画で、ミュージカル版も2002年よりブロードウェイで上演され、トニー賞の最優秀作品賞をはじめ8部門で受賞を果たした大人気作品です。 さらにこの舞台版ミュージカルを映像化した映画が2007年に公開されています。 2007年度の映画版には、大人気テレビドラマ 「ハイスクールミュージカル」 で一躍人気者になったザック・エフロンも出演してましたよね♪
韓国では2007年に初上演され以来、何度か再演されているようです。
劇場は新堂(シンダン)駅から徒歩2分程度と便利な場所にあります。 新堂というと、トッポッキタウンでも有名な場所なんですよ☆
(今回はカメラを持って行かなかったので、全てiPhoneで撮った写真です)
外の壁に貼り出してあった 「ミュージカルフェスティバル」の広告も気になるところ…
劇場のアトリウムには、記念撮影出来るように大きなポスターが出ていました。 たまたま この写真には誰も写っていませんが、実際はお客さん達が列を作って記念撮影してました。
地方の観光地に置いてありそうなベタ過ぎるパネルもありました。^^; でもちゃんと顔を入れて記念撮影をしている人達も居たので、置く価値は十分ありそう!?
さて。 ヘアスプレーの内容を簡単に説明しますと・・・
物語は1960年代初頭のアメリカ、ボルティモア。 主人公のトレーシーは ちょっと太めだけど明るく素直でダンスが大好きな女の子。 「コーニー・コリンズ・ショー」 に出演しているキザなイケメン、リンク (ザック・エフロンがやった役) に夢中! ひょんなことから自分も番組のオーディションに合格し出演するようになったトレーシーは、その明るさで一躍人気者になる。 しかし、番組の人種差別規定(黒人差別) に納得がいかずに抗議活動をし、投獄されてしまい…
と、こんな感じです。 (はしょり過ぎ!)
ヘアスプレーは人種差別問題以外にも色んな社会テーマを含んだ作品なのですが、例えばトレーシーの両親というのが 「ゲイカップル」 でして、巨体で女装の母親役を男性俳優が演じています。 映画版ではジョン・トラボルタが演じていました。 ジョン・トラボルタは最近ゲイ問題でゴシップ紙を賑わせてますね…
私が観に行った日のキャストは以下の通りです。
主人公のトレーシーは太っちょの女の子、という設定ですが、ダブルキャストのお二人共スリムな女優さん。 もちろん、特殊メイクとクッションで太めに見せています。
リンク役のキム・ヨンウンさんは、遠目にはまさにザック・エフロン演じるリンクそのもので、役柄にすんなり馴染んでいたのがとても良かったです。 線の細いイケメン役を見事に演じていらっしゃいました☆
そして、個人的にMVPをあげたいのが、ヒロインの親友ペニーを演じたキム・ジャギョンさんと、その恋人役のシーウィードを演じたジョン・ウォニョンさん!
正直、アメリカ映画版を観た時には 「ペニーは可愛いけど、この女優さんは可愛すぎて役柄と少し合わない気がする…」 とか 「恋人役のシーウィードは、白人と黒人のカップルという難しい問題を乗り越えてまで恋人にしたいと思える魅力的なタイプじゃ無いな… (←失礼)」 と思ってしまったのですが、今回の韓国版のお二人はサイコー!
シーウィードの腰振りダンスも照れが一切無く、観ていて爽快というか、もう素晴らしいの一言でした。 映画版では全く見られなかったカリスマ性を感じましたよ~。 この彼なら、親の反対や世間の批判を受けながらも一緒に居たいと思えるような魅力に満ちた男の子像でした。
で、肝心の主人公・トレーシーですが、あくまで個人的な感想としては 「可もなく不可も無く」 という感じでした。。
2007年の映画版でトレーシーを演じたニッキー・ブロンスキがあまりに素晴らしく、トレーシー=ニッキーという図式が頭の中に完全に出来あがってしまっており、観劇しながら無意識にニッキーと比べてしまったせいもあるかもしれません。
ミュージカルの冒頭に、トレーシーが歌う "Good morning Boltimore (グッドモーニング ボルティモア)" という明るく前向きなナンバーがありまして、私はこれが大好きでそれこそ何十回となく聴いているのですが、この最も重要なナンバーのひとつを、今回のトレーシーは あまりにべた~っと歌ってしまっていたんです。。 申し訳ないけど、開幕直後からガッカリしてしまいました。。。
この調子で最後までべた~っと歌われたらイヤだー!イヤ過ぎるー!! …と思っていたのですが、次のナンバーからは普通になったというか、ニッキー・トレイシーとも通じる無邪気で明るい女の子風な歌い方になっていたのでホッとしました。 ただ、最後のカーテンコールの時にも思ったより拍手は多くなかったので、恐らく他の観客の皆さんも 「素晴らしい!サイコー!」 とまでの感想は抱かなかったのではないか、と勝手に推測しております…。 もちろん、主役を張るだけあって、お上手はお上手でしたが。
"Good morning Boltimore (グッドモーニング ボルティモア" のナンバーをどれだけ私が好きかというと、iPhoneのアプリ 「カラオケJOYSOUND」 でダウンロードして一人で歌っちゃう程であります。 (これを言うと 「ええー!? どういう状況で歌ってるの?!」 などとビックリされるのですが、家で一人カラオケってやっぱり変ですかね?(マイクは使いませんヨ) 元・合唱部員的には全然OKなんですが…。 腹筋使って歌うのって、健康維持にもバッチリですしね!)
見て頂くと分かるように、英語版の歌詞は韻を踏んでいる箇所がすごく多いんです。 例えば、上の写真の画像でいうと、「no」と「go」とか。 そういう音遊び的なものが韓国版の歌詞では全く消されてしまっていて残念でしたが、翻訳版で上演する時は仕方ないことなのかな…
韓国キャスト版のGoodmorning Boltimoreは公式ホームページの右上をクリックすると少しだけ聴けるようになってますので、興味がある方はどうぞ。 (ホームページで聴けるものの方が、今回私が聴いた舞台版よりサラっとしていて良い感じです)
Goodmorning Boltimoreの他、without loveという曲も素晴らしいので、ぜひ聴いてみてください!
ちなみにチケットの購入は例のごとくインターパークでしましたが、なぜか今回は英語版のページには載っておらず、韓国語のページから予約しました。 チケットの予約はインターパーク以外の会社からも出来ますし、直接劇場に問い合わせてもいいでしょう。
さほど期待せずに観に行ったヘアスプレーでしたが、韓国版も思ったよりクオリティが高くて満足でした☆ 舞台装置がややお金掛けてない感があったのはちょっとアレでしたけど ^^; 魅力的な俳優さん達も多く、かなりオススメ出来る良い舞台だったと思います。 ヘアスプレーを観るのは初めて&韓国語は分からないという方は、劇場に行く前に簡単にあらすじをさらっておくと良いですよ♪
ヘアスプレーは8月6日まで上演していますので、皆さんもお時間があれば、近くのトッポッキタウンでトッポッキを食べつつ、ぜひ観に行ってみてくださいね~
← 3階席で観たのですが、3階だけでも200席以上はあるというのにお客さんが10数人しか座って無くてビックリ…。 興業的なものについて思わず心配してしまいました。 せっかく素晴らしい作品を上演しているのに勿体ない!>< クリック・プリーズ☆
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by yossy_kr
| 2012-07-03 00:00
| 楽 舞台・ミュージカル
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