ロバート・キャパ100周年写真展 @世宋美術館
用事で近くを通ったついでに、ふと思い立って友達とロバート・キャパの写真展に寄ってきました。
光化門駅のすぐ目の前、世宋文化会館に併設されている美術館で、10月28日まで開催中です。
キャパの写真展を見るのは、これが2度目。 1度目は私がまだ10代か20代の初めだったと思います。
が、記憶力の悪い私は ほとんど覚えてなくて。。 が~ん。。。
唯一覚えているのは、パブロ・ピカソが海辺で子供を持ち上げて笑っている ほのぼの写真です。
でも今回のキャパ展を見て、色んな記憶が蘇って来ました。 キャパは 「戦場カメラマン」 で・・・
展示のしょっぱなから壮絶な写真が続きます。
最初は 「怖いな…」 とネガティブな気持ちで見ていた私でしたが、次第に そんな感情は忘れてしまうほど物凄く強く引き込まれていきました。 やはり、命をかけて撮影した写真というのは、鬼気迫るものがあります。 たとえピントが合ってない写真であっても、それがまた説得力を増すというか。
おこがましくも、自分も子供の頃から写真が好きで撮ってきた立場でキャパの写真を見て思ったのは、「写真を撮る上で最も大切なことは、『良いカメラを使う』 だとか 『センスが良い』 だとか以上に、『被写体に近づく勇気と情熱』 だな」 と強く感じました。 これは日頃から思っていることなのですが…
例えば、キャパの写真の中に、兵士達が水の中をジャブジャブ進んでいる戦場の写真があるのですが、この写真を撮るためにキャパ自身も、撃たれるかもしれない危険を冒して水の中に入っているわけで…
(館内で写真を撮っていいのは、この入口まで。)
今回の展示で特に印象深かったのは、女性が写っている写真の数々です。 中でも最も好きだったのは 「ambulance drivers」 というタイトルの写真。 戦場で女性ドライバー達が編み物をしているミスマッチさが 希望と悲しさを表わしているような、何とも不思議な感覚に襲われる一枚でした。
写真展全体の感想は、「戦争はしてはいけない」 です。
最近、甥っ子や姪っ子が生まれてみてつくづく命の重さについて考えさせられます。 24時間365日、親があんなにも手をかけ愛情をかけて育てた人間を、たった1発の銃で消し去るなんてことは絶対にあってはいけませんよね。
写真展は10月まで開催されていますので、興味がある方、特に在韓の方々はぜひご覧になってみて下さい。 胸に響く何かがあると思います。
折りしも今日8月9日は原爆記念日です。 世界の平和を願いつつ・・・ 黙祷。
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by yossy_kr
| 2013-08-09 00:00
| ミュージアム
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